 昨年10月頃に過去最多レベルに感染が拡大した呼吸器感染症「マイコプラズマ肺炎」をはじめ、秋から冬にかけてはウイルスや細菌による感染症が流行します。 昨年10月頃に過去最多レベルに感染が拡大した呼吸器感染症「マイコプラズマ肺炎」をはじめ、秋から冬にかけてはウイルスや細菌による感染症が流行します。
 抵抗力の弱い高齢者や乳幼児は、症状が長引いたり重症化しやすいので特に注意が必要です。- 小さいお子さんがいるご家庭では、乳幼児がかかりやすい感染症の特徴をよく知っていただき、予防と早めの対応を心がけてください。 
  小さな子どもでは、自分で不調をうったえることができなかったり、どこがどんなふうに痛いのかうまく表現できないことが多くあります。 小さな子どもでは、自分で不調をうったえることができなかったり、どこがどんなふうに痛いのかうまく表現できないことが多くあります。
 ご両親は日ごろからお子さんの状態(元気なときの機嫌、顔色、平熱)をよく観察してあげてください。- そうすれば、いつもと違うちょっとした変化に『直感的』に気づいてあげることができます。 
 そして、重症化のサインを見つけたらすぐに小児科を受診しましょう。
  症状・・・ 症状・・・
 長引く乾いたせき、のどの痛み、全身のだるさ、発熱- 潜伏期間・・・ 
 2~3週間- 感染経路・・・ 
 飛沫感染・接触感染(せきやくしゃみなどによって感染)- 特徴・・・ 
 「肺炎マイコプラズマ」という細菌の感染によっておこる呼吸器感染症です。
 小学生を中心に14歳以下の子どもの患者が多く、年齢が高くなるにつれて肺炎を起こしやすくなります。- 一般的なかぜ薬を服用しても発熱やせきがなかなか治らないような場合は医療機関を受診しましょう。 
 症状・・・ 症状・・・
 発熱、鼻水、せきなど風邪によく似た症状- 潜伏期間・・・ 
 2~8日- 感染経路・・・ 
 飛沫感染・接触感染(身近にいる家族などの軽症の感染者からの感染や、日常的に触れるおもちゃなどからの感染)- 特徴・・・ 
 2歳までにほぼ100%が一度は感染するといわれていて、子どもから大人まで何度も感染・発症しますが、年齢が高くなるにつれ軽い症状ですむようになります。
 新生児や乳児が初めてかかった場合、重症化する確率が高くなり、重症化すると細気管支炎や肺炎を引き起こすことがあるため注意が必要です。- せきがひどい、ゼーゼーする、呼吸が浅かったり呼吸数が多くなるなど、症状が悪化してきたらすぐ医療機関を受診しましょう。 
 症状・・・ 症状・・・ 
 白っぽい水のような下痢便、激しいおう吐- 潜伏期間・・・ 
 1~3日- 感染経路・・・ 
 経口感染・接触感染- 特徴・・・ 
 もっとも発症しやすいのは生後6ヶ月~2歳の乳幼児で、5歳までにはほぼ全ての子どもが感染するといわれています。
 感染力が強いため、保育園などではあっという間に流行してしまいます。- くり返すおう吐と下痢で、乳幼児ではうまく水分をとることができず、重い脱水症状を引き起こしてしまうこともあります。 
 まれにけいれん、急性腎不全、脳炎、脳症などの合併症がみられることもあります。十分に水分補給しましょう。
 水分をとらせてもすぐ吐いてしまう、おしっこが出ないなどの場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 - 生後2か月からロタウイルスワクチンの接種が受けられ、これにより重症化を防ぐことができます。 
 ワクチンの種類によって接種時期や接種回数が異なるため、かかりつけ医に相談してみましょう。
 子どもは大人に比べて病気への抵抗力が未発達なため感染症にかかりやすく、また保育園や学校など感染が広がりやすい環境にいます。 子どもは大人に比べて病気への抵抗力が未発達なため感染症にかかりやすく、また保育園や学校など感染が広がりやすい環境にいます。
  『手洗い・うがい』の大切さをしっかり伝え、正しくできるように指導しましょう。 『手洗い・うがい』の大切さをしっかり伝え、正しくできるように指導しましょう。- そして大人も子どももバランスのよい食事と規則正しい生活を心がけ、家族全員がインフルエンザだけでなく、この季節流行するその他の感染症にも十分注意して過ごしましょう。